風水の方角で運気が変わる! 色の組み合わせや部屋の選び方を解説
住環境における風水は、住む人に大きな影響を与えやすいものです。気にしないという人もいますが、災いがあると言われると気持ちの良いものではないため、方角を意識した間取りや引っ越し先を検討する人が多く見られます。そこで今回は、そんな風水の方角について掘り下げ、間取りにおける注意点や取り入れる際のポイントについて紹介します。
万が一、凶方位だった時でも運気を良い方向へと戻せるよう、簡単に実践できる対処方法についても紹介しているので、家の間取りなどと見比べながら上手く取り入れましょう。
風水における方角とは
風水と方角は、密接に関係しています。そのため、住まいにおいて風水を取り入れ、運気をあげたいと考えるのであれば、風水における方角を正しく理解することが大切です。
一般的な東西南北の方角とは異なる考え方もあるため、ここでは、風水的な方角を正しく知るためのポイントを2つ紹介します。
風水における方角の考え方
日本では、古代中国から伝わる九星気学(きゅうせいきがく)という占術の方位をもとにして風水における方角を考えるのが一般的です。そのため、方角の角度は均一ではなく、東西南北は30度、その間にあたる北東・北西・南西・南東は60度として考えます。
ただ、風水にもさまざまな考え方があり、日本でも8方位を45度として考えるケースや、中国式方位術のように1方位15度とした全24方位で吉凶を判断するケースもあります。
風水的方角を確認する方法
風水における方角の考え方を理解できたら、実際に自宅の間取りにあてはめて方角を確認しましょう。
方角を確認する方法は、次の通りです。
準備するもの | ・自宅の間取り図(なければ自分で作成)
・厚紙 ・のり ・ハサミ(カッターなど) ・千枚通しや竹串など(先が尖ったもの) ・分度器(なければスマホアプリなど) ・定規 ・ペン ・方位磁石(なければスマホアプリなど) |
手順:1 | 自宅の間取り図のコピーを用意する(建物) |
手順:2 | ベランダやテラスなどを除いた見取り図を厚紙に貼る |
手順:3 | 見取り図の外枠に沿って切り取る |
手順:4 | 千枚通しや竹串など、先の尖ったものの上にのせて中心を調べる |
手順:5 | 中心がわかったら、方位磁石で東西南北、分度器で角度を調べ、定規で線を引く |
もし見取り図がないときは、部屋のサイズを測りながら、縮尺図を方眼紙に書きましょう。方位磁石や分度器がないときは、わざわざ購入しなくてもスマホのアプリを活用すると便利です。
中心を読み間違えると正確な方角が把握できず、吉方位や凶方位を見誤る可能性があります。正確な方角を知ることは簡単ではありませんが、手順に沿って実行し、間取りが風水的にどうなのかを確認しましょう。
風水における方角で注意したい3項目
ここからは、風水による方角を参考にする際に知っておきたい3つの注意点を紹介します。風水を取り入れる上でとても重要な部分なので、しっかりと理解していきましょう。
引っ越し先や部屋の模様替え、リフォームによる間取りの変更などを考えている人は必見です。
鬼門・裏鬼門にあたる方角を避ける
鬼門は北東、これの反対にある南西を裏鬼門と言います。諸説ありますが、奈良時代ごろから鬼門・裏鬼門の考えが広まり、北東・南西の2つの方位は「邪気(じゃき)」が入り込む方角として、現在も不吉な方角であると 信じられています。
ただ、鬼門・裏鬼門は、単なる言い伝えではありません。現在のように建物や暮らしが発達していない昔は、家を建てる際、自然条件を考慮した住まい環境を求められていたことも理由です。
例えば、鬼門にあたる北東は日が当たりづらく、しっかり乾燥ができなければ、湿気の多い気候の日本では、カビの心配もあります。
逆に、裏鬼門である南西は、1年を通じて日が当たる方角です。汚水や汚物があると腐敗が進みやすく、衛生面や健康面に影響を与える可能性も考えられます。
このことから、建設的な意味でも鬼門と裏鬼門の方角には、トイレや火を使うキッチン(台所や流し台)、浴槽、開口部(ドアや窓)の設置は避けるほうがよいとされています。
欠けた間取りを避ける
家相や風水において、間取りの「欠け(凹)」は、良くないものとされています。
「欠け」は、部屋のなかの一辺に、一辺の2/3(3分の2)以下の長さにあたる凹みがある状態 のことです。どの方位にあっても 凶相と言われていますが、先ほど説明した鬼門(北東)・裏鬼門(南西)の欠けは特に悪いとされています。
逆に間取りの一辺に2/3(3分の2)以上の凹みがある場合(つまり、1/3以下の出っ張りがある状態とも言えます)は、 「張り」と言われる出っ張りを擁していると解釈します。 張りは、家相や風水において良い運気・エネルギーを取り込む吉相とされており、間取りの一辺の1/3(3分の1)以下 の張りであれば、基本的には問題ないと言われています。
ただし、そんな吉相とされる「張り」も、悪い方角にあると悪い運気を引き寄せてしまうため、鬼門・裏鬼門の位置では避けたほうが良いでしょう。
正中線・四隅線上は水まわりや開口部を避ける
正中線(せいちゅうせん)とは、東と西、南と北の対極を結んだ時にできる十字ラインのことです。四隅線(しぐうせん)は、北東と南西、北西と南東を結んだ時にできるX字ラインのことを指します。
「正中線・四隅線上」とは、間取りの中心を探し、正確な方位を測って間取り図に正中線と四隅線を書いた時のライン上ということです。
間取り上、どうしても四隅線上に浴室が来てしまうということもあるでしょう。そのような場合は、各線が浴槽や火気以外の場所以外を通っているのであれば問題ないとされています。
つまり、それぞれの線上にキッチンのコンロやシンク、浴室の火気(給湯器など)や浴槽、トイレの便器、浄化槽といった不浄を避けたほうが良いということです。
風水における方角と相性の良い色の組み合わせ
この章では、風水における注意点を把握した上で、各 方角にどのような色を取り入れるとよいのかを解説します。
環境をベースに考える風水では、各方位に自然的な意味を重ねて考えることが多く、方角ごとに異なる運気があるとされています。ここでは、そんな各方角に関係する運気やラッキーカラーについて見ていきましょう。
北と相性の良い色
北は、「水の気」を持つ方角です。暗くて静かな場所で財産などに関係した運気があるので、黒やグレーといったブラック系カラーとの相性が良く、金庫や通帳、印鑑などの保管にも適しています。
愛情に関する運気も持ち合わせており、温かみを感じられるピンク色を取り入れることで、恋愛運アップも期待できるでしょう。
北東と相性の良い色
「土の気」を持つ北東は、継続や変化を表す方角です。鬼門と言われる方角ですが、きれいを保つことで良い方向へ導いてくれる可能性があります。
相性が良い色は白色です。より運気を高めたいときは、情熱や勝負を意味する赤色をワンポイントに使うと良いでしょう。
東と相性の良い色
東の方角は「木」の方位で、若さや発展運に影響を与えます。木は水を得て成長することから、木の気を持つ東は水を連想させるブルー系カラーとの相性が良い傾向です。音との相性も良いので、テレビやオーディオ系、電話(スマホ)といった家電を東の方角に配置するのがおすすめです。
そこに青色などのインテリアを取り入れることで仕事運や発展運をアップさせることができると言われています。
南東と相性の良い色
南東も「木の気」をつかさどる方位で、良縁がやってくる方角とされていることから、ラッキーカラーを取り入れることで結婚や恋愛に関連した運気を高められると言われています。
縁を呼び込むカラーは、グリーンやオレンジです。縁を呼び寄せたいときは、南東にこの2色が入ったクッションやカーテンなどのファブリックを上手く取り入れると良いかもしれません。
南と相性の良い色
南は、「火の気」を持つ方位です。「知性(才能)」「美(美しさ)」などに関連する運気をつかさどるとされており、黄緑やライムグリーンといったグリーン系のカラーのほか、白やベージュとも相性が良いと言われています。
南西と相性の良い色
「土の気」を持つ南西は、家庭運や健康運との関係が深く、大地をイメージさせるカラーとの相性が良いとされています。ブラウンをベースに、植物を連想させる淡い緑や黄色などを取り入れると、運気アップが見込めます。
西と相性の良い色
西は「金の気」を持つ方位で、金運や商売運などを高めたいときに注目の方角です。お金や人気を連想させる黄色やクリーム色をはじめとしたイエロー系のカラーとの相性が良く、インテリアなどで上手く取り入れることで運気を高められる可能性があります。
北西と相性の良い色
北西も「金の気」を持つ方位です。出世や上司など、援助運や事業運などとの関連性があり、落ち着いた印象や堅実さを感じられるグレー系カラーと相性が良いとされています。
【部屋別】風水的に見た吉方位と凶方位
風水における方位学 では、相性の良いカラーだけでなく、どの方角にどの部屋を配置するかを考え、ベストな方角を選ぶことも重要と言えます。なぜなら、玄関やリビングなどには、配置する方角によって吉方位と凶方位があるからです。
ここでは、各部屋別の吉方位と凶方位の情報を一覧で紹介します。
間取り 吉方位 凶方位
玄関 南東、東、南 北東、南西
リビング 南東、東、南 北東、北、南西、西
キッチン 南東、東、北西 北東、北、西、南西、南
トイレ 東・南東・北西 北東、南西
お風呂 東・南東・北西・南 北東、南西
寝室 北西 ー
階段 東・南東 北西
吉方位は、主に東や南東が多い傾向があります。寝室については凶方位がなく、どの方角に配置しても差支えがないと言えるでしょう。
凶方位は、北東(鬼門)・南西(裏鬼門)の方角が良くないというところが多い状況です。先述の通り、玄関やリビング、水まわりなど、運気が入ってくる場所や人が集まる場所、不浄な場所は避けるようにしましょう。
【部屋別】運気の上げ方
方角が分かったところで気になるのが、より運気を上げるためにはどうすべきかということでしょう。部屋によって、運気を上げるポイントが違います。ここでは、主な部屋の運気の上げ方を紹介します。
寝室
寝室は、しっかりと体を休めて運気を高める場所です。他の場所の運気を上げても、寝室の運気が悪ければ効果的に運気を上げることができません。寝室は、気が集中する場所でもあるため、次の2つのポイントは押さえておきましょう。
①北枕にする
北枕は縁起が悪いと言われていますが、風水的には金運 や仕事運、恋愛運などを高めたい時に北枕にすると良いとされています。運気が南から北へ向かって流れていると考えられており、その気の流れに沿って寝ることで、体が休まり、心も整えることができると言われているからです。そのため、熟睡したいという人にも北枕が向いています。
②カーテンは2重にする
良い運気を逃さずに高めるという意味では、寝室のカーテンを2重にするのもおすすめです。高めたい運気や、窓がある方角のラッキーカラーを合わせることで、より運気を高められるでしょう。
リビング
リビングは、さまざまなインテリアがある場所です。そのアイテム選びや配置に気を付けるだけで、運気を高めることができます。
例えば、リビングに置かれることが多いソファは、椅子やソファーの背もたれ部分がリビングの入り口に向かないよう配置したり、壁にぴったりと設置したりすることで運気が安定すると言われています。
ただし、布製品は邪気を吸い込んで貯め込みやすいと言われているため、布製のソファーを使っている場合は、上掛けなどを活用して座面が汚れないように工夫したり、クッションをこまめに洗濯したりして浄化することがポイントです。
恋愛運ならピンク、金運なら黄色というように、高めたい運気のカラーを上手く取り入れることで、特定の運気を高める効果も見込めます。
キッチン
キッチンは、水と火という相反する性質のものが混在する場所です。そのため、運気を高めたいときは、水と火という2つの気を中和させてくれる「木の気」を持つキッチンマットを上手く取り入れましょう。
ただし、汚れたままでは運気が低下してしまいます。布製品は、邪気をため込みやすいため、こまめに取り換えて気を安定させましょう。
トイレ
トイレは、健康運を左右する場所のひとつです。陰のパワーが強い部分なので、「照明を明るくする」「しっかりと換気をする」などの工夫で、陰の気を軽減しましょう。邪気を払うという意味では盛り塩や、気を浄化してくれる観葉植物を取り入れるのがおすすめです。
お風呂
お風呂も水の気を持つ場所であるため、陰のパワーにより悪い気が溜まりやすい部分です。浴槽のお湯には、体から落ちた悪い気も含まれています。そのため、運気アップには、浴室や浴槽の清潔さを心がけることがポイントです。
毎日の掃除やお手入れはもちろん、窓や換気扇で湿気を取り除き悪い運気をためたままにしないようにしましょう。
開運へ導くおすすめの風水アイテム
より良い運気を呼び寄せたいなら開運・風水アイテムを取り入れるのがおすすめです。特に以下の3つは、良い気を集めると言われています。
フクロウ・カエルの置物
フクロウは、日本のみならず海外でも縁起の良い鳥として親しまれています。諸説ありますが、180度以上回る首や暗闇でも目が利くといったフクロウの特徴から、「借金で首が回らなくなるということがない」「見通しが明るい」などと考えられるようになり、良い気が入ってくる玄関などに置かれることが多い風水アイテムです。
カエルも「幸せやお金が帰る(カエル)」ということから、縁起の良い生き物とされており、家の内側や家の中に向けて置くと運気を高めてくれると言われています。
観葉植物
植物には、気を巡らせるパワーが宿っていると考えられており、インテリアに観葉植物を取り入れることで気の流れを良くしてくれると言われているアイテムです。
葉の形などで取り入れられる運気が変わると言われており、例えば、葉先がとがっていると発展や成功運のアップ、葉先が丸いとお金や人間関係に関する運気が向上するとされています。
鏡
「火の気」を持つと言われる鏡にはプラスの力があり、特に運気の出入りが盛んな玄関に置くと良いと言われています。玄関を入って右側に置くと名誉や健康、仕事に関する運気、左側が金運と言われているので、目的に合った場所へ置くとよいでしょう。
ただし、玄関から入って正面に鏡を置くと、良い運気を跳ね返してしまうともいわれています。玄関に置きたい風水アイテムですが、置く場所には注意しましょう。
【運気別】引っ越しする方角で運気を高める方法
「家の間取りが悪かったから住み替えたい」「引っ越しをする場合 どういう方向(方角) へ行くべき?」という時には、運気を上げたい方角へ引っ越しをするのもよいでしょう。
生まれ年で吉方位が異なることもあるため、ここでは運気を高めると言われている一般的な方角を紹介します。
仕事運を上げたい時におすすめの方角
仕事運アップを期待するなら、北の方角がおすすめです。北は、対人関係や人間関係をより良くしてくれる方角なので、良縁にも恵まれる可能性があります。
金運運を上げたい時におすすめの方角
金運を期待するなら、西の方角へ引っ越しましょう。仕事での成績が収入につながり、経済的にも豊かになる傾向があります。
金運は、すっきり整った状態になると運気がアップすると言われているので、引っ越しを機に家具や家電の新着アイテムをチェックし、新調するのもおすすめです。
健康運を上げたい時におすすめの方角
健康に配慮して引っ越し先を選びたいと考えている人は、美容運アップも期待できる南の方角がおすすめです。「土の気」を持つ南西も健康運と関係が深いため、引っ越しの方角として向いています。
恋愛運を上げたい時におすすめの方角
恋愛運なら、南東の方角への引っ越しがおすすめです。南東の方角は、出会いや結婚といった恋愛に関する「木の気」を持ち、縁を呼ぶ方角であるため、恋愛面で多くのチャンスが訪れる可能性があります。
引っ越し後は、木にまつわる観葉植物などのアイテムを取り入れると、より高い運気が見込めるでしょう。
引っ越し先が凶方位だった時の対処方法
引っ越し先の方角を考えずに選んでしまい、新居が決まった時点で前家から新居の方角が凶方位だったと気づいてしまった人もいるでしょう。中には、転勤などで 方角的に凶方位を避けられないという人もいると思います。
そこでこの章では、引っ越し先が凶方位だった場合におすすめの対策を紹介するので、「凶方位という状態での引っ越しは心配」という人は、ぜひ参考にしてください。
引っ越し先が凶方位なら「方違え」や「寝床違え」をしよう
凶方位へ引っ越ししたり、引っ越しすることが決まっていたりしても、工夫することで不安を取り除くことができます。
①方違え(かたたがえ)をする
方違えとは、凶方向へ引っ越しをする前に、一度別の仮住まいを設け、そこを経由して引っ越すことで凶方位をずらす方法です。
例えば、現在の住まいから西方向が凶方位なのであれば、一度北か南で仮住まいすることで、北西(仮住まいが北の場合)、南西(仮住まいが南の場合)へ方角をずらすことができます。
引っ越しの前夜に他の方角で一泊するだけでも効果が期待できるため、この方法を活用すれば、引っ越し先が決まっていても凶方位への引っ越しを回避できるでしょう。
②寝床違え(ねどこたがえ)
寝床違えは、すでに引っ越ししてしまったという場合におすすめの対処方法です。新居の吉方位を調べ、寝床となる寝室をその吉方位の部屋へ移すことで災難を回避できる可能性があります。
家具を動かすだけでできるので、引っ越し後に良くないことが続いているという人は試してみてはいかがでしょうか。
簡単に引っ越しできない時は吉方位への旅行をする
引っ越しができないときは、その年や時期の吉方位へ旅行しましょう。良い方角へ行くことで運気が高まるとされていることから、旅行は開運アクションのひとつと言われています。旅行することでその土地との縁も広がり、運気によい影響を与えてくれることでしょう。
風水の方角をうまく取り入れよう
風水における方角の意味や期待できる運気について 紹介しましたが、風水の方角にこだわり過ぎる必要はありません。ただ、日本では古くから風水の考えを取り入れる傾向があります。風水を上手く活用すれば、運気アップが期待できるため、家族との暮らしや住まいづくりのひとつの考え方として取り入れてみるとよいでしょう。この記事を参考にして、部屋探しや引っ越し、模様替えなどを楽しんでみてください。