【四柱推命】命式の見方や解読方法を分かりやすく解説!
「四柱推命をやってみたけど、鑑定結果の見方がよく分からない…」そんな方に向けて、四柱推命の命式の見方や解読方法を分かりやすく解説します。四柱推命とはどんな占いなのか、命式から何を知ることができるのかなど、四柱推命の基本についてもまとめました。ご自身の命式と照らし合わせて、一緒に運勢を読み解いていきましょう。
そもそも四柱推命とは? どんな占い?
四柱推命(しちゅうすいめい)は古代中国で生まれた占術で、陰陽五行説という考え方が基になっています。占いに使用するのは、生まれた「年」「月」「日」「時刻」。この4つの情報から、その人の運命や人生を推察します。生まれながらに持っている宿命や運、性格、才能なども、鑑定結果から読み解くことができるといわれています。
四柱推命はその的中率の高さから、「占いの帝王」と呼ばれることも。人生の選択肢に迷った時、自分自身を変えたいと思った時、四柱推命がきっと役に立つはずです。
四柱推命の基となる陰陽五行説
四柱推命の考え方の基本となる「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」について少し紹介します。陰陽五行説とは、陰陽思想と五行思想の2つの思想が合わさって誕生したもの。世の中の全てのものは「陰」「陽」の2種類に分けられ、5つの要素「水・土・火・金・木」のいずれかに属するという考え方です。
陰陽と5つの属性はそれぞれ異なるエネルギーを持ち、互いに影響を及ぼし合います。この陰陽のバランスや5つの属性の関係性が、四柱推命で鑑定を行う際の基となります。
なお、四柱推命では、生まれた「年」「月」「日」「時刻」を陰陽五行説に対応した文字に置き換え、表を作成します。この表こそが鑑定の際に用いられる命式です。
四柱推命で何が分かるの?
四柱推命では、宿命や運、潜在能力、人との相性など、様々な事柄を占うことができます。具体的には以下の通りです。
・人生全般の運勢
・自身の本質、価値観
・先天的な適性、才能
・周囲との相性(恋愛、結婚、親子、友人など)
・適している職業
・転機やチャンス、行動を起こすタイミング
四柱推命は、人の人生に関するあらゆる事柄を推察できる占いです。自分自身の適性や運気のサイクルが分かれば、より良い生き方が見つけられるのではないでしょうか。
四柱推命は命式で運勢をみる
四柱推命では、「命式(めいしき)」という表を使って鑑定を行います。正式な鑑定には、生まれた「年」「月」「日」「時刻」が必要です。四柱推命には複数の流派があり、中には生まれた時刻を必要とせず、生年月日のみで鑑定を行う流派 も存在します。
実際に命式を見てみると分かるかと思いますが、見慣れない文字や難解な言葉が多く、非常に複雑です。命式を正確に読み解くには、陰陽五行説の仕組みやそれぞれの星が持つ意味、季節・時間・方角の関係性などを理解しなければならず、専門的な知識とスキルが要求されます。
それら全てを短時間で習得するのは難しいので、この記事では初心者の方にも分かりやすいよう、命式の重要なポイントに注目して、簡易的な見方を紹介したいと思います。
四柱推命の基本的な考え方
命式の仕組みや、鑑定の際に重視するポイントなど、四柱推命の基本について説明します。
四つの柱の意味を知ろう
四柱推命の四柱とは、「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱のこと。それぞれの柱がどのような意味を持つのか知っておきましょう。
年柱
0〜20歳くらいまでの幼年期の運勢に関わる部分。両親や目上の人、周囲との関係性を表します。自身のルーツや人生全体の傾向も教えてくれます。
月柱
20〜40歳くらいまでの青年期の運勢に関わる部分。生まれ持った才能や気質を表し、仕事運、家庭運に関係します。
日柱
40~60歳くらいまでの中年期の運勢に関わる部分。自分自身や配偶者について教えてくれます。私生活の充足度や幸福度を表します。
時柱
60歳以降の晩年期の運勢に関わる部分。子どもや孫、目下の人との関係性や、仕事における能力を表します。
四柱に干支(十干・十二支)が存在する
四柱には「干支(かんし) 」が存在します。干支とは、10種類の干「十干(じっかん) 」と、12種類の支「十二支(じゅうにし) 」のことで、十干を「天干」、十二支を「地支」と呼ぶ場合もあります。
十干(天干):甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
十二支(地支):子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
四柱推命では、四柱と干支の組み合わせから、その人の生まれ持った宿命や本質を読み解いていきます。
日柱の干支を中心に鑑定を行う
四柱推命の鑑定で重要視されるのが、日柱の干支です。日柱の十干は自分自身のこと、十二支は配偶者など、パートナーのことを意味しています。 特に日柱の十干は、自身の本質や適性を示す大切な部分です。価値観や行動パターンなども推察でき、鑑定を行う際のベースとなります。日柱の十干は、頭文字を取って「日干」とも呼ばれます。
【四柱推命の見方1】日柱の干支から自身の本質を知る
ここからは、四柱推命の命式の具体的な見方をお伝えしていきます。
まず初めにチェックしたいのが、日柱の干支。自身の本質や生き方を表す大切な部分です。今回は、命式の中で重要視される日柱の十干(日干)が示す意味を紹介します。
甲(きのえ)|陽
生命力に満ちた大きな木のイメージ。真っ直ぐな性格、我が強い、リーダータイプ、向上心が高い、明るく活発。挫折すると立ち直るのに時間がかかる。
乙(きのと)|陰
草花や小さな木のイメージ。協調性と柔軟性がある、強くしなやかな性格、忍耐強い、従順で慎み深い、人に優しい。周囲からの影響を受けやすい、優柔不断な一面がある。
丙(ひのえ)|陽
輝く太陽や燃える火のイメージ。明るくアクティブな性格、情熱的、華やか、野心がある、サービス精神旺盛。自己主張が強いゆえに敵を作りやすい。
丁(ひのと)|陰
月や小さく灯る火のイメージ。穏やかで落ち着いた性格、冷静、洞察力がある、人に合わせるのが上手い、秘密主義。内面に鋭さや急進性を秘めている、策略家な一面も。
戊(つちのえ)|陽
どっしりとした山や豊かな土のイメージ。優しく穏やかな性格、人に対して寛容、懐や情が深い、周囲に人が集まる、余裕があり何事にも動じない。行動が遅くなりがち、怒ると手がつけられない。
己(つちのと)|陰
畑、湿地、大地などのイメージ。規律正しく注意深い、勉強熱心、知識が豊富、器用、人を育てるのが得意、家族想い。内面に複雑さを秘めている、承認欲求が強い傾向がある。
庚(かのえ)|陽
鉱石や金属、刀剣のイメージ。信念や正義感が強い、自分を曲げない、スピード感と行動力がある、時代の感覚に敏感、閃きがある。人の意見を受け入れにくい、妥協を嫌う、厳しい発言で人を傷つけてしまうことも。
辛(かのと)|陰
宝石や原石のイメージ。可能性を秘めている、努力で大成する、繊細で感受性が強い、高貴、人を惹きつける魅力がある。こだわりが強く自分の世界にこもりがち、生きづらさを感じやすい 。
壬(みずのえ)|陽
川や海など流れのある水のイメージ。時代の流れに乗るのが上手い、カリスマ的、情報通、柔軟性がある、愛情豊か。流されやすくトラブルに巻き込まれやすい。
癸(みずのと)|陰
雨や沼などのイメージ。勤勉で努力家、正直な性格、人のために尽くす、人を喜ばせるのが好き、気配り上手、潤滑油的な存在。つい自分を後回しにしがち、気分の浮き沈みが激しい。
【四柱推命の見方2】通変星・蔵干通変星から資質や性格を知る
通変星(つうへんせい)と蔵干通変星(ぞうかんつうへんせい)から、性格や才能、恋愛傾向、適職などを占うことができます。全部で10種類の星があり、5つのグループに分類されます。
自星(自立心の星):比肩、劫財
遊星(遊び心の星):食神、傷官
財星(人脈の星):偏財、正財
官星(行動力の星):偏官、正官
印星(知性の星):偏印、印綬
それぞれの星の特徴を紹介していきます。
比肩(ひけん)|自立心の星
自立心と自尊心が強い。一人の時間が好き、自分の世界を持っている、職人気質、負けず嫌い、フリーで活躍できる才能がある。頑固者、尊敬する人以外の話は聞かない、自分のペースを乱されるのを嫌う。
劫財(ごうざい)|自立心の星
周囲と協力して目標を達成する力がある。夢や目標を持つのが好き、フレンドリーな性格、協調性がある、人を動かすのが得意、勝ち負けにこだわる、損得に敏感。ライバルの存在で成長する、上昇志向が強いが目標がないと迷う。
食神(しょくじん)|遊び心の星
明るくのんびりとした性格。楽しいことが大好き、無邪気でおおらか、子どものように天真爛漫、ムードメーカー、話し上手、何かあっても誰かが手を差し伸べてくれる運の良さがある。競争や駆け引きが苦手、追い込まれるまで行動に移せない。
傷官(しょうかん)|遊び心の星
直感が鋭くセンス抜群。美しい世界感が大切、本質を見抜く力がある、独創的、感受性が豊か、専門職で成功しやすい。好き嫌いがハッキリしている、何事も極端になりやすい、繊細で傷つきやすい。
偏財(へんざい)|人脈の星
社交的で人脈が豊富。コミュニケーション能力が高い、人に優しい、気が利く、誰とでも仲良くなれる、男性にとって恋愛運の星。お金がたくさん入ってくるが出ていく分も多い、貯金が苦手な傾向がある、誘いを断るのが苦手。
正財(せいざい)|人脈の星
真面目で誠実な性格で、周囲から信頼される。コツコツ努力できる、人間関係は狭く深く、思慮深い、周囲に安心感を与える、気遣いができる、貯金が好きで得意、男性にとって結婚運の星。保守的で慎重な性格ゆえに、面白みに欠けると思われてしまうことも。
偏官(へんかん)|行動力の星
エネルギッシュで行動力がある。思い立ったら即行動、度胸がある、チャレンジ精神旺盛、親分肌・姉後肌、面倒見がいい、セールス上手、女性にとって恋愛運の星。深く考えるのが苦手、短気で喧嘩っ早いところがある。
正官(せいかん)|行動力の星
責任感が強く、真面目に正しく行動する。品行方正、正義感が強い、几帳面で時間に正確、組織に忠実、社会貢献の意識が高い、女性にとって結婚運の星。プライドが高い、世間体を気にする傾向がある。
偏印(へんいん)|知性の星
好奇心が旺盛でアイデア力に優れている。枠にはまらない発想や行動ができる、新しいことが好き、環境の変化に強い、臨機応変に対応できる、海外に縁がある。人と同じが嫌、飽きっぽい性格で仕事も恋愛も長続きしにくい。
印綬(いんじゅ)|知性の星
勉強や研究を好み、教えるのも得意。知的な優等生タイプ、包み込むような優しさを持つ、物静かな性格、常識的、計画性がある、新しいものよりも伝統を重んじる。行動力に欠ける、考えすぎて行動が遅くなることがある。
【四柱推命の見方3】十二運星から生き方や行動パターンを知る
十二運星は、生まれ持ったエネルギーの種類を表します。そこから、適した生き方や社会との関わり方などを読み解いていきます。この部分に入るのは、「胎」「養」「長生」「沐浴」「冠帯」「建禄」「帝旺」「衰」「病」「死」「墓」「絶」の12種類。人間の一生を12段階で表した漢字が使われています。それぞれが持つ意味を簡単に紹介します。
胎(たい)
幅広く興味を持つ、チャレンジ精神旺盛、新しいものが好き、変化のある環境で活躍する、多芸多才、飽きっぽい。
養(よう)
素直、マイペース、愛されキャラ、目上の人から可愛がられる、周りが協力してくれる、頼れる人がいる環境で成長する、承認欲求が強い 。
長生(ちょうせい)
しっかり者、周囲から信用される、家を守るような立場になりやすい、勉強熱心、器用でバランス感覚に優れている、頭の回転が速い、争い事を嫌う。
沐浴(もくよく)
自由な生活を求める、海外や芸術に縁がある、ロマンチスト、感性が豊か、直感で動く、枠にはまらない生き方を好む、恋愛体質、何かに縛られることを嫌う。
冠帯(かんたい)
「女王様の星」、華やかで社交的、独立心が強い、チャレンジ精神旺盛、エネルギーに満ち溢れている、人を引き寄せる魅力を持つ、女性を対象にした仕事に縁がある、周りに攻撃的になりやすい一面も。
建禄(けんろく)
「王子様の星」、安定と発展を求める努力家、真面目、バイタリティに溢れ常に努力を惜しまない、何事も着実に取り組み成功させる、堅実なタイプ、無自覚で目標設定を高くしがち。
帝旺(ていおう)
「王様の星」、カリスマ性がある、自尊心が強い、統率力・指揮力が高くリーダーとして活躍、男性を対象とした仕事で成功しやすい、頑固でワガママ、傲慢さが出ることも。
衰(すい)
知識が豊富、発言に説得力がある、堅実で保守的、伝統的なものを好む、安定志向、アドバイザー的役割、知識や経験が生かせる環境で活躍する、派手な冒険はしないタイプ、恋愛に奥手。
病(びょう)
芸術家タイプ、夢見がち、ロマンチスト、空想や妄想が好き、芸術的センスがある、創造性を生かせる環境で才能を発揮する、実行力に欠ける部分がある。
死(し)
直感が強い、先見性や真実を見抜く力がある、神秘的なものに惹かれる、一度決めたことは必ずやり遂げるストイックな性格、精神性を重視した生き方が合う。
墓(ぼ)
探究熱心、鋭い観察力と洞察力を持つ、凝り症、コレクター気質、研究職や専門職など
1つのことを探求する仕事が向いている、寂しがり屋な一面も。
絶(ぜつ)
天才的、個性のカリスマ、独自の世界観を持っている、活動的、クリエイティブな環境で力を発揮する、好きなことには過度に集中、気分屋、組織に属することが苦手。
【四柱推命の見方4】運勢エネルギーから適正を知る
運勢エネルギーとは、十二運星が持つエネルギーを数値化したものです。十二運星は以下のエネルギー数値 に置き換えられます。
胎:3
養:6
長生:9
沐浴:7
冠帯:10
建禄:11
帝旺:12
衰:8
病:4
死:2
墓:5
絶:1
運勢エネルギー数値の計算方法は、日柱、月柱、年柱の十二運星の数字を合計するだけです。例えば、日柱が沐浴、月柱が病、年柱が帝旺であれば、運勢エネルギー数値は23となります。数値の幅は3~36で、低いほど精神面での充実を求め、高いほど現実面の充実を求めるといわれています。運勢エネルギーが示す適性は以下の通りです。
運勢エネルギー10以下:芸術家・学者タイプ
運勢エネルギー15前後:バランスタイプ
運勢エネルギー20以上:起業家・経営者タイプ
導き出された適性をもとに、理想の生き方を探してみるのもいいかもしれませんね。
四柱推命を生かしてもっと幸せに
この記事では、四柱推命の命式の見方や解読方法を紹介しました。たとえ年を重ねても、本当の自分というのはなかなか見つけられないものです。
「もっと自分自身を知りたい」「人生の方向性を考えたい」という時に、四柱推命の力を貸りてみてはいかがでしょうか。より良く生きるためのヒントがきっと得られるはずです。